科目名 日本文化演習IIB・IVB 
副題 比較日本文化論(II) 
担当者 今橋 理子 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 3
4 
コース・ナンバー ART-321-JY
ART-459-JY 

授業の到達目標
学際的視点で,美術史(絵画史)および視覚芸術研究を行う方法論の基礎を学び,将来的な卒業論文執筆へと結び付けることを目指す。  

授業の内容
本演習は春学期に開講される授業と継続・対応する形で行われるが,秋学期では〈絵画と文学〉の問題を,さらに江戸時代のみならず明治以降の近・現代にまで広げたい。〈絵画と文学〉という問題は,単純にはある一つの〈絵画〉作品に,文学がどのような影響を及ぼしたのか,あるいはその逆の場合を考察すると考えられるが,双方の関係はただそれだけではないだろう。授業では先の蕪村のように,〈絵画〉と〈文学〉という二つの異なる芸術分野で才能を開花させた人々を取り上げ,ある一人の芸術家の思考の中で,二つの表現方法がいかに類似し,またいかに異なっていたのかを,作品に則する形で考察しようとするものである。扱う芸術家は,江戸期では建部綾足,池大雅,渡辺崋山などの文人を始めとして,洋風画の司馬江漢,江戸琳派の酒井抱一,浮世絵師にて戯作者の山東京伝。明治以降では夏目漱石,正岡子規,木下杢太郎,金子光晴,小出楢重,岸田劉生,岡本太郎などが挙げられる。それぞれの芸術家が生きた文化背景にも留意しながら,受講者各自は一人の作家〈画家〉を選び研究,口答発表し,その成果をレポートとしてまとめることになる。  

教材
今橋理子『江戸絵画と文学―〈描写〉と〈ことば〉の江戸文化史』(東京大学出版会,1999年)ほか使用。詳細は開講時に指示する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
テキストにはあらかじめ目を通し,疑問点を授業中に質問できるように準備しておくこと。  

成績評価の方法
途中一回と学期未にそれぞれレポートを課す。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
日本文化学科事務室を通してアポイントを取ること。

備考
出席数および年に数回授業時間外に見学会を実施するので,その参加度を重視する。

授業計画
第1週概説1――クロスジャンルとしての芸術研究(1)
第2週概説2――クロスジャンルとしての芸術研究(2)
第3週概説3――クロスジャンルとしての芸術研究(3)
第4週概説4――〈絵画と文学〉研究の地平(1)
第5週概説5――〈絵画と文学〉研究の地平(2)
第6週概説6――〈絵画と文学〉研究の地平(3)
第7週口答発表(1)
第8週口答発表(2)
第9週口答発表(3)
第10週口答発表(4)
第11週口答発表(5)
第12週口答発表(6)
第13週口答発表(7)
第14週美術館における作品調査の方法(1)
第15週美術館における作品調査の方法(2)