科目名 日本思想史III 
副題 日本上代の異類婚姻譚 
担当者 寺田 惠子 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー PHL-109-JA 

授業の到達目標
(1)日本の上代文献における異類婚姻譚の内容を理解する。
(2)日本上代の異類婚姻譚について考察し,そこから日本古代の人々の,異類や異界についての思想を考察する。
(3)日本古代の人々の,神や自然に対する感受性,考え方についての知識を深める。  

授業の内容
日本の上代文学における異類婚姻譚について講義します。
人と,人でない存在―異類―との婚姻の物語は,古今東西の神話,伝説,昔話の中に多く残されています。異類婚姻譚は,時代や地域に限定されずに語られてきました。それは,このモティーフが人類にとって普遍的な意味合いを持っていたからだと考えることができます。異類は,多くの場合,動物や自然を表象する形で語られます。異類婚姻譚には,古代の人々が自然や動物をどのように認識してきたかを知る手がかりもあるでしょう。
ここでは,日本上代の神話,伝説に残る異類婚姻譚を読み,その特性を知り,またその意味を考察します。  

教材
教科書は使用しません。授業は,毎回のプリント配布によって行います。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
・準備学習:事前に配布された翌週の講義部分を読み,自分自身の問題意識をもって考察しておく。
・事後学習:授業内容について整理し,自分の考察を文章にしてまとめておく。  

成績評価の方法
授業参加度20%,毎回のリアクション・ペーパ―30%,学期末レポート50%

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は,原則として授業後の受付け,または学科事務室を通じての連絡によるものとする。

備考
自分なりの問題意識をもって,また授業を楽しむつもりで取り組んでください。

授業計画
第1週ガイダンス
日本上代の異類婚姻譚について
第2週三輪山型異類婚姻譚
第3週丹塗矢型異類婚姻譚
第4週ヌカビコとヌカビメ―雷神の訪れ―
第5週オトヒヒメコ―ひれ振りの峯―
第6週海外の異類婚姻譚(1)
第7週豊玉ビメ―海神の娘―
第8週肥長ヒメ―出雲の川―
第9週水江の浦島子―うらしま伝説の始まり―
第10週伊香の小江―白鳥処女説話―
第11週狐との婚姻譚
第12週日光感精型説話
第13週海外の異類婚姻譚(2)
第14週古代日本人と自然,神
第15週まとめ
授業の進行具合によっては,授業計画に多少の変更を加えることがあります。