科目名 日本思想史IV 
副題 神話と伝説の人間関係 
担当者 寺田 惠子 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 1〜  コース・ナンバー PHL-110-JA 

授業の到達目標
(1)古事記を中心とする日本上代文献中の,人間関係を語る物語の内容を理解する。
(2)日本文学の始まりに現れる人間関係について考察し,日本古代の人々の,人間についての考え方をとらえる。
(3)日本古代の人々の,人間に対する思想についての知識を深める。  

授業の内容
日本上代の文献には,数多くの神話伝説が残されています。婚姻,協力,闘争,支配などの種々の関係によってそれは語られ,その関係の中にこそ物語は形成されました。その関係のあり方には,当時の人々の人間についての思想が反映されています。そして,そういった思想の中には1300年の時を生き続けて,現代日本の人間関係に見出されるものもあります。
この授業では,『古事記』の神話伝説のエピソードのいくつかを取り上げて読み,分析して,そこに現れる人間関係を探り,その特殊性と普遍性を考えます。なお,必要に応じて『日本書紀』『風土記』『万葉集』等の文献および海外文献も資料として参照します。  

教材
教科書は使用しません。授業時に配布するプリントを教材とします。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
・準備学習:事前に配布される翌週の講義部分を読み,自分自身の問題意識をもって考察しておく。
・事後学習:授業内容について整理し,自分の考察を文章にしてまとめておく。  

成績評価の方法
授業参加度20%,毎回のリアクション・ペーパー30%,学期末レポート50%

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は,原則として授業後の受け付け,または学科事務室を通じての連絡によるものとする。

備考
自分なりの問題意識をもって,授業を楽しむつもりで受講してください。

授業計画
第1週授業ガイダンス
第2週女性神と男性神
第3週女性と男性(1)
第4週男性と女性(2)
第5週海外の神話伝説における男性と女性
第6週男女の作法―恋,求婚,結婚,子孫誕生,別離
第7週親と子(1)父と息子
第8週親と子(2)父と娘
第9週親と子(3)母と息子,母と娘
第10週親子の流儀―慈愛,援助,許可,管理,否定
第11週兄弟姉妹(1)兄・弟
第12週兄弟姉妹(2)兄・妹
第13週兄弟姉妹(3)姉・弟,姉・妹
第14週兄弟の形式―拮抗,対称,敵対,協力
第15週まとめ
授業の進行具合によっては,授業計画に多少の変更を加えることがあります。