科目名 形象文化論II(絵画) 
副題 「花鳥」をめぐる形象と美意識 
担当者 今橋 理子 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 2〜  コース・ナンバー ART-202-JC 

授業の到達目標
日本美術のみならず広く伝統的な東洋絵画に表れた「花鳥」の文化的意味について考える。  

授業の内容
日本における「花鳥画」は,江戸時代18世紀を迎えると本草学や博物学の影響を受けて,それまでの様式図像や意味の範疇を超える,新しい形象が生み出されることになる。東洋芸術において伝統的に描かれてきた「花鳥画」ジャンルの何が江戸絵画に受け継がれ,どのような図像が革新的なものとしてあらたに誕生したのか,美術史のみならず文学や歴史学,民俗学的視点も折り込みながら考えてみたい。  

教材
教科書:
今橋理子『江戸の花鳥画――博物学をめぐる文化とその表象』(講談社学術文庫,2017年)ほか。
参考書:
今橋理子『江戸の動物画――近世美術と文化の考古学』(東京大学出版会,2004年)ほか

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
テキストにはあらかじめ目を通し,疑問点を授業中に質問できるように準備しておくこと。  

成績評価の方法
平常の授業への参加態度と学期末のレポート(予定)によって評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
日本文化学科事務室を通してアポイントを取ること。

備考
授業時間外に美術館への見学会などを予定している。

授業計画
第1週概論・花鳥画とは何か(1)
第2週概論・花鳥画とは何か(2)
第3週江戸時代博物学史・概論(1)
第4週江戸時代博物学史・概論(2)
第5週芸道と科学――近衛家論(1)
第6週芸道と科学――近衛家論(2)
第7週中国的花鳥画の伝播(1)――沈南蘋と長崎派
第8週中国的花鳥画の伝播(2)――江戸と上方
第9週花鳥画の変革(1)――博物学と秋田蘭画
第10週花鳥画の変革(2)――秋田蘭画における花鳥と美人
第11週浮世絵花鳥版画論(1)――初期版画について
第12週浮世絵花鳥版画論(2)――俳諧文学との関係
第13週江戸の「動物画」を考える(1)
第14週江戸の「動物画」を考える(2)
第15週まとめ――現代と「江戸の花鳥画」