科目名 比較民俗文化論II(民間伝承) 
副題 外国の昔話と伝説 
担当者 徳田 和夫 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 2〜  コース・ナンバー ANT-206-JB 

授業の到達目標
1.民間説話(口承文芸,伝承文芸)の文化的な意義を把握します。
2.民俗学,物語学(ナラトロジィ)・説話学などの専門学術の目的と方法を理解します。
3.民間説話をフィールドにして,日本と外国との文化比較を実践的に修得します。  

授業の内容
およそ人間の共同社会が営まれるところには,はやくから口承文芸や民間の物語が生まれ,今なお様ざまなかたちで伝えられています。このグローバルな普遍性のもとに,特定域(国,民族,言語)の昔話と伝説が存在しています。日本の昔話を諸外国,諸民族のそれと比較対照することによって,その共通面と各個の独自面を考え,伝承文芸の文化史的意義を講義します。
この授業は,春学期の「比較民俗文化論1;(民間伝承)〔日本編〕」と連動しています。なるべく両者を履修するようにして下さい。  

教材
教科書:徳田和夫図説:絵とあらすじでわかる!日本の昔話』(青春新書インテリジェンス青春出版社2014
教材として複写資料を用意します。また,必要に応じて参考書を授業時に紹介していきます。
参考書・論文:徳田和夫「民間説話と古文献」(『民間説話の研究‐日本と世界』1987年,同朋社),「浄蔵法師と恩愛の妻子」(イメージ・リーディング叢書『絵語りと物語り』1990年,平凡社),「『長谷雄草紙』絵巻と昔話『鼻高扇』」(昔話‐研究と資料19『視る昔話』1991年,三弥井書店),「〔欲の熊鷹〕の分布圏‐お伽草子・異類物世界への通路」(『伝承文学研究』46号,1997年),「中世の民間説話と『蛙の草紙絵巻』」(『学習院女子大学紀要』3,2001年),「鳥獣草木譚の中世‐〔もの言う動物〕説話とお伽草子『横座房物語』」(講座日本の伝承文学10『ヨミ・カタリ・ハナシの世界』2004年,三弥井書店),「古典説話と昔話」(シリーズことばの世界2『かたる』2008年),
徳田著『室町の妖怪―説話伝承と図像』(2017年,せりか書房)。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
授業時に配布・指示した文献を,あらかじめ読んでおくこと。  

成績評価の方法
授業への参加態度,学期末のレポートによっておこないます。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
基本的な事柄は,授業時に連絡します。また,掲示によって連絡することがあります。

備考
(1)下記の授業計画の内容,順序には変更がありえます。 
(2)当科目は春学期の「比較民俗文化論1;(民間伝承)〔日本編〕」と連動しています。 
※授業内容とは無関係な私語,携帯電話の使用,正当な理由なき中途退出を厳禁とする。

授業計画
第1週同話・類話,比較説話学,物語学(ナラトロジィ)
第2週動物の物語
第3週人間と動物の物語
第4週グリム童話(1)
第5週グリム童話(2)
第6週文化英雄
第7週世界のシンデレラ
第8週ドラゴン退治の物語
第9週トリック・スターと巨人伝説
第10週精霊と妖怪
第11週アイヌ民族の昔話(1)
第12週アイヌ民族の昔話(2)
第13週東アジアの昔話(1)
第14週東アジアの昔話(2)
第15週まとめ