科目名 日本生活文化論I(ものの文化史) 
副題 装身具にみる日本の服飾文化 
担当者 梅谷 知世 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 2〜  コース・ナンバー LIF-209-JB 

授業の到達目標
装身具の歴史を通して日本の服飾文化の多様なあり方について理解する。  

授業の内容
装身具は服飾を構成する一要素にすぎないが,装飾性や呪術性など人の心が服飾に求める役割が凝縮されることが多い。装身具は,人に装われることによってはじめて生活に密着し,単なる「もの」ではなく,さまざまな意味を担うようになる。わが国においは,すでに縄文時代に社会的意味や美的価値をもつ装身具があらわれ,以後,貴族のコミュニケーションの道具という側面をもつ扇の発達した平安時代,市民層にまで装身具文化が拡大した江戸時代,和装に西洋式装身具を組み合わせる和洋折衷の装いが広く好まれた近代など,各時代の社会や文化のあり様と人びとの生活感情を反映させつつ,多様な装身具文化が展開した。
本講義では,「装身具と人間」という視座にもとづき,日本服飾の歴史の中にあらわれた装身具文化について,政治や社会や宗教との関係,異文化接触,造形性,美意識,流行など,さまざまな視点から考察する。  

教材
教科書は使用せず,毎回プリントを配布する。
参考文献は授業中に適宜紹介する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
授業後に,配布プリントやノートを再確認して復習し,授業で紹介した参考文献にも目を通して授業内容についての理解を深めること。  

成績評価の方法
出席状況・授業態度(30%),期末試験(70%)によって評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受け付ける。それ以外の時間は学科事務室を通して連絡を取ること。

授業計画
第1週はじめに―装身具研究の意味
第2週縄文・弥生時代の装身具
第3週古墳時代の装身具
第4週奈良時代の装身具(衣服令と正倉院の装身具)
第5週平安時代の装身具(扇)
第6週桃山時代の装身具(変わり兜)
第7週江戸時代の装身具1(印籠と根付)
第8週江戸時代の装身具2(櫛・簪・笄)
第9週江戸時代の装身具3(装身具の意匠と絵師)
第10週江戸時代の装身具4(袋物1)
第11週江戸時代の装身具5(袋物2)
第12週近代の装身具1(和装用装身具にみる明治の新風)
第13週近代の装身具2(西洋式装身具の受容と展開1)
第14週近代の装身具3(西洋式装身具の受容と展開2)
第15週まとめ