科目名 ☆日本文化交流史I 
副題 中世・近世の日朝関係 
担当者 米谷 均 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 2〜  コース・ナンバー HIS-217-JB 

授業の到達目標
中世〜近世日朝関係史を, 対馬を軸に概説して理解を深める。また本講義では, ヒトの往来やモノの交流などによって得られる「相互理解」はもとより, 情報の一方通行などによって生じる「相互不理解」についても積極的に検討する。  

授業の内容
現在,日韓両国は歴史問題や領土問題などをめぐってささくれ立っている。両国の対立の背後には,「似て非なるもの」同士による,「我をもって彼を察する」悪循環が大きく関係している。本講義では,前近代の日本と朝鮮半島との因縁の関係を,ヒト・モノ・情報の交流という視点から検討する。その際には,東アジア海域という開かれた海の世界のなかで,両国の関係を多元的に考察するよう心がけたい。なお視聴覚面からの理解を深めるため, 機会があればDVDやビデオなども利用したい。  

教材
参考文献:橋本雄偽りの外交使節―室町時代の日朝関係―』(歴史文化ライブラリー351吉川弘文館2012
田代和生新・倭館―鎖国時代の日本町―新装版,ゆまに書房2011
佐伯弘次対馬と海峡の中世史』(日本史リブレット77山川出版社2008
鶴田啓対馬からみた日朝関係』(日本史リブレット41山川出版社2006
田代和生 校注交隣提醒』(東洋文庫852平凡社2014
授業で配布するプリントを中心に講義を行います。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
配付されたプリントは予め目を通しておいて下さい。  

成績評価の方法
論述試験ないしはレポート(どちらを選ぶかは未定)のほか,出欠状況を加味して評価を出します。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
連絡を要する際には,学科事務室を通じて連絡を入れてください。また緊急の場合の連絡方法は,授業初日に案内いたします。

授業計画
第1週ガイダンス(日朝関係と対馬の歴史)
第2週東シナ海地域における前期倭寇―「倭寇」は全て日本人の海賊なのか?―
第3週同 上
第4週対馬宗氏と応永の外寇(1419年)―「対馬は韓国領」なる言説の源泉―
第5週同 上
第6週中世日朝通交体制の成立―ハンコによる通交統制―
第7週同 上
第8週朝鮮仏教文物の日本渡来―「倭寇」による掠奪品? 外交使節による招来品?―
第9週同 上
第10週朝鮮通信使の来日と室町幕府―中世日本と外国使節―
第11週同 上
第12週書き替えられる国書―偽造と改竄(かいざん)―
第13週同 上
第14週文禄・慶長の役と戦後処理―戦争捕虜の送還―
第15週同 上
講義の進捗状況により,授業計画を変更することもあります。