科目名 現代文化論III(児童文化) 
副題 現代日本の児童文学が描いてきたもの 
担当者 藤田 のぼる 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 2〜  コース・ナンバー CHL-203-JD 

授業の到達目標
児童文学のおもしろさを実感すると共に,児童文学作品を通して子どもの成長の実相や,大人として自立しようとしている自身のありかたを考察する手がかりとする。  

授業の内容
大学の講義の中で「児童文学」という項目があることに意外の感を覚える人もいるでしょうが,そこには三つほどの意義を述べることができます。一つは,子ども時代本をあまり読まなかったという人はもとより,かなり読んだ人にしても,「読み残した」であろう作品はたくさんあり,そのおもしろさにふれてほしい,ということ。それから,将来母親ということも含めて大人として子どもと対する時のひとつのアイテムとして,子どもの本について知っておくことは有効だろう,ということ。そして,次の点がもっとも大切なことですが,今子ども時代と決別しようとしている大学生という時期に,児童文学にふれることで,自らの子ども時代の意味を自分の中で問い直してほしいということです。
講義でとりあげるのは,主に現代(といっても1960年代以降)の日本の児童文学作品で,物語を中心に,毎回さまざまな角度から2,3点の作品を紹介していきます。併せて,詩や絵本も随時紹介するので,相当駆け足の講義になりますが,児童文学そして自身の子ども時代再発見の契機になれば,と願っています。  

教材
参考文献:佐藤宗子・藤田のぼる少年少女の名作案内 日本の文学・リアリズム編自由国民社2010
佐藤宗子・藤田のぼる少年少女の名作案内 日本の文学・ファンタジー編自由国民社2010
藤田のぼる他「場所」から読み解く世界児童文学事典原書房2014
指定の教科書はなし。必要に応じ,プリント(短編作品など)を配布します。参考書は,いずれも主要な児童文学作品が紹介されているので,講義をさらに深めて理解するために有用です。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
講義で紹介した作品を,可能な範囲で読むようにしてください。  

成績評価の方法
基本的には,学期末に提出のレポートによって評価します。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受け付けます。それ以外の場合は,学科事務室を通して連絡してください。

授業計画
第1週児童文学の講義を始めるにあたって
第2週子どものいる場所から1〜学校の中で
第3週子どものいる場所から2〜家族の中で
第4週子どものいる場所から3〜社会の中で
第5週ファンタジーの方法1〜向こう側の世界に
第6週ファンタジーの方法2〜この世界のどこかに
第7週ファンタジーの方法3〜ハイ・ファンタジーの世界
第8週ファンタジーの方法4〜新しいファンタジー
第9週テーマを深める1〜「生」と「死」をめぐって
第10週テーマを深める2〜“愛”について
第11週テーマを深める3〜「特別」の人たち
第12週子どもを捉える視点から1〜子どもの成長を描く
第13週子どもを捉える視点から2〜子どもの発見を描く
第14週子どもを捉える視点から3〜子どもの冒険を描く
第15週まとめ〜さまざまな子ども像
授業計画は状況により変更する場合があります。