科目名 日本社会論 
副題 現代日本社会の構造変動と自己の変容 
担当者 奥山 敏雄 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 2〜  コース・ナンバー SOC-215-JD 

授業の到達目標
現代日本社会の構造変動とそれにともなう自己のあり方の変化について理解することを通じて,各自が現在感じている自己をめぐる閉塞感や生きづらさなどの経験が日本社会のなかで作り出されたものであることを理解し,そうした閉塞感や生きづらさを社会的観点から距離をとって捉え返すことができるようになることを目標とする。  

授業の内容
日本社会が経験した世界的にも例のない急激な社会変動をめぐり,生産と消費,生活世界と自己,他者とのコミュニケーションなどについて概観し,資本制システムと自己という観点を軸に,1960年代から70年代半ばまで,70年代半ばから90年代半ばまで,90年代半ばから現在へと,大きく3つの局面に分けて,日本社会の現在がどのように生み出されてきたのか,そのなかで自己のあり方がどのように「型どられてきた」のかを考える。そしてこの観点から,日本社会を覆っている深い閉塞感について考えたい。  

教材
教科書は使用しない。参考書は授業のなかで適宜情報提供する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
授業終了後に関連する参考文献を読んで,授業内容をさらに発展的に理解すること。  

成績評価の方法
授業への参加態度(30%)と学期末試験(70%)を総合して評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受け付ける。それ以外の時間は学科事務室を通じて連絡を取ること。

授業計画
第1週社会の変化と自己の「型どり」
第2週産業社会の形成とその論理
第3週組織の巨大化と管理される個人
第4週近代家族と私化
第5週大衆社会と欲望
第6週人並み化の圧力と大衆消費
第7週消費の様式の変容
第8週差異の生産とシミュレーション
第9週個性化の意味
第10週情報化社会と消費
第11週虚構の時代と自己
第12週グローバル化と格差社会の形成
第13週ネット社会とコミュニケーション
第14週自己の身体化,内閉化
第15週絶対的異質性としての他者の喪失