科目名 国際法I 
副題 分権社会の法 
担当者 櫻井 大三 教授             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 2〜  コース・ナンバー LAW-206-IC 

授業の到達目標
国際法が分権社会の法であることを具体例を用いて説明することができるようになる。  

授業の内容
「国際法I」では,国際法の中でもその基本的な骨格をなす主要論点(総論)についての理解を深めることに講義の主眼が置かれる。講義では,近年わが国が直面している国際法上の諸問題などの具体的な事例を取り上げることに留意し,分かりやすい解説を心掛けたい。毎回の講義では,その日の学習内容を示したレジュメを配布することを予定している。
講義では,まず導入として,国際法の意義と基本的性格について考察する。国際法とは何か,その起源と歴史的変遷,その存在理由,国際法の存立基盤である国際社会の構造および性格とそれを反映した国際法の特徴,国際法の法的性質などが主要な検討課題となる。
そのうえで,国際法の形成について考察する。国際法は分権社会の法である以上,その形成態様はおのずと国内社会におけるそれとは異なる。これは通常,国際法の法源論という形で議論される。
以上を踏まえたうえで,国際法と国内法とがどのような協働関係を築いているのかを理論的・実際的な見地から考察することとしたい。  

教材
(1)教科書は開講時に指示する。
(2)『条約集』(指定条約集については,開講時に指示する。)

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
一コマ90分の授業に対して,最低限以下の予習・復習が必要となる。
1.予習90分:教科書の該当箇所を熟読し,そこに登場する条約等の条文を予め読み込むとともに,具体的な事例を判例集等で確認すること。
2.復習90分:講義レジュメを読み返し,不明な用語,事例等を教科書等で確認すること。  

成績評価の方法
(1)授業中に実施する小テストないしレポート(10%程度)
(2)学期末試験(90%程度)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
水曜日の放課後,もしくは,木曜日の昼休み(但し,事前にアポを取ること)。
Eメールまたは事務室へ申し出られたい(メールアドレスは事務室にて確認されたい)。

備考
国際法も法律学の一分野である以上,その習得にあたり法学の基礎知識はきわめて重要(というか,不可欠)である。したがって,受講生には,担当者による「法学I」および「法学II」を履修済みであるか,少なくとも「法学I」を並行して履修することが強く推奨される。
併せて,新聞の国際面で報道される事件・事象にも平素から目配りをしておくことが求められる(時事問題に関心をもち,日本や諸外国,国際社会がどのように動いているのかに注意を払って欲しい)。

授業計画
第1週ガイダンス
第2週法学体系全体における国際法の位置づけ
第3週国際法の概念・歴史
第4週国際社会の組織構造 (1)
第5週国際社会の組織構造 (2)
第6週国際法の意義・特徴
第7週国際法の法的性質
第8週国際法の成立形式(法源・総論)
第9週慣習国際法
第10週条約国際法(条約法・総論)
第11週法の一般原則
第12週条約の締結手続
第13週条約の適用範囲
第14週条約の無効・終了
第15週総括
法学はもとより,外交や国際関係に興味をもつ者(国際政治や地域研究の社会的側面に興味をもつ者)が意欲的に本講義を受講してくれることを希望する。受講生の要望に応じて,外交実務家(外交官等)による特別授業の実施も検討したい。