科目名 社会言語学II 
副題 近代日本の言語政策 
担当者 福島 直恭 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 1 
配当年次 1〜  コース・ナンバー LIN-104-IB 

授業の到達目標
近代日本の言語政策に関する知識を習得し,それを通して現代の日本語,日本社会のあり方を理解する。言語研究の基本的立場,考え方などを身につける。  

授業の内容
日本語話者が「標準日本語」とか「国語」と呼んでいるものの実体はいかなるものなのかについて考えていく。そのような概念は古代から連綿と続いてきたものではなく近代の産物である。そのような概念はなぜ生まれ,社会においてどのような役割を果たしているのかという点について,近代国民国家日本の成立時期を中心に考察を進めていく。同様の手順で,日本語の特徴のひとつといえる「敬語体系」という概念の虚構性についても言及する。  

教材
参考文献:イ・ヨンスク「国語」という思想−近代日本の言語認識−岩波書店1996
福島直恭書記言語としての「日本語」の誕生−その存在を問い直す−笠間書院2008
教科書は特になし。毎回プリント配布

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
予習・復習に必要な時間は各2時間程度  

成績評価の方法
毎回,講義に関連する簡単なレポートを提出してもらい,その採点結果で評価する。ただし,開講時数の2/3以上の出席が必須である。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
木曜2限
メール(アドレスは日本文化学科事務室に行って問い合わせること)

授業計画
第1週社会言語学の導入
第2週社会言語学と言語政策
第3週「日本語」という存在についての疑問
第4週「話しことば」と「書きことば」
第5週「書きことば」と標準語
第6週声の文化と文字の文化
第7週「日本語」以前の日本語
第8週「日本語」の成立事情1 言文一致
第9週「日本語」の成立事情2 標準語と標準語教育
第10週「日本語」の成立事情3 植民地支配と「日本語」
第11週「日本語」虚構説
第12週敬語虚構論
第13週
第14週海外の言語政策
第15週まとめ