科目名 国際関係基礎論II 
副題 国際政治経済の基本的枠組み 
担当者 荘林 幹太郎 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー INR-106-IA 

授業の到達目標
第2次大戦以降の国際政治経済体制の変遷について,その理論的基礎を理解するとともに,大きな流れを為替や関税をめぐる国際政治経済の枠組みを中心に把握する。  

授業の内容
国際関係研究は一般的には「国家間の紛争と協力」という文脈で捉えられ,1960年代までは「戦争と平和」の問題(国際政治もしくは国際安全保障論)が中心テーマだった。ところが1970年代以降,(主として先進国間の)国際経済活動をめぐる紛争や協力が国際関係における重要課題となり,「国際関係における政治と経済の関係の研究(国際政治経済学)」が国際関係研究の第二の柱としてクローズアップされるようになった。冷戦が終わると国際政治経済学の関心は先進国の問題から(経済依存,国際債務,海外支援,技術移転を含む)南北問題や地球環境問題やグローバル・テレコミュニケーションといった問題へと移ったが,その背景には,南北間の経済格差や地球環境問題や各種分野におけるグローバリゼーションが「地域紛争」「地域覇権国による冒険主義」「(今回の同時多発テロのような)新たな戦争」等にみられる深刻な国際安全保障上の脅威をもたらしかねないという事情も存在している。今日,国際関係の研究者は,従来,別々に論じられがちだった「国際安全保障学」と「国際政治経済学」の学問的成果を結びつけて論じることが多くなっており,実際,お互いの学問的成果のいずれを欠いても国際関係における適切な判断は不可能になっている。国際関係基礎論IIでは,国際関係論のもう一つの柱である「国際政治経済学」の視点から国際関係の基礎知識や概念の基礎的枠組みを提供する。  

教材
教科書:野林健・大芝亮・納家政嗣・長尾悟国際政治経済学・入門 新版有斐閣2005
参考文献:岩本 武和、奥 和義、小倉 明浩、 金早雪グローバル・エコノミー 新版』(有斐閣アルマ有斐閣2007

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
2回の持ち帰り中間試験はそれぞれ6時間程度の負荷を想定。6回の課題は毎回3時間程度,毎回の授業は教科書の各章に対応していることから,その復習に2時間程度を想定。  

成績評価の方法
2回の中間試験(自宅持ち帰り:合計40%),6回の課題(合計20%),期末試験(40%)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
20070095●gakushuin.ac.jp(change ● to @)に連絡すること。

授業計画
第1週導入―国際関係をめぐる政治と経済
第2週国際政治経済学とは何か
第3週国際政治経済学をめぐる理論と思想
第4週国際政治経済秩序の形成
第5週国際政治経済秩序の発展と転換
第6週貿易を巡る国際政治経済
第7週開発援助を巡る国際政治経済
第8週科学技術を巡る国際政治経済:知的財産権を中心として
第9週地球環境問題と国際政治経済(1):京都議定書を巡る政治経済
第10週地球環境問題と国際政治経済(2):生物多様性条約を巡る政治経済
第11週グローバリズムとリージョナリズム:WTOとFTA
第12週地域的枠組みの展開:EU
第13週地域的枠組みの展開:アジア
第14週今後の展開
第15週総括