科目名 北米文化論 
副題 北米地域の地理・風土と政治・文化 
担当者 畠山 圭一 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ARE-107-IB 

授業の到達目標
北米地域の地理,歴史,政治,社会,文化,外交等に関する基礎的知識を習得する。  

授業の内容
太平洋を挟んで日本の対岸にある北米は日本と密接な関係をもった地域である。特にアメリカは日本にとって政治,経済,文化のいずれをとってもきわめて重要な国家であるばかりか,歴史的に見ても実に深い縁で結ばれた国家である。たとえば日本が国際社会で注目され始めた1890年代は,国際社会がアメリカに注目し始めた時期でもあった。また鎖国時代の日本を開国へと導いたのがアメリカの「黒船」であるとすれば,それまで孤立主義を貫いていたアメリカを国際政治の場に引きずり出したのは日本の「真珠湾攻撃」であった。ところで,この北米地域はアメリカ,カナダという二つの先進国を構成国とし,両国はともにイギリスに起源を発している。しかしながら両国の性格やたどった歩みは著しく異なっており,アメリカがイギリスの支配から離脱した共和国であるのに対してカナダはイギリス女王を君主とする立憲君主国であり,またアメリカの躍動感にあふれた歴史に対してカナダの歴史は内戦も奴隷制度も先住民との戦いも歴史的暗殺も少ない穏かなものである。かかる性格の違った二国によって北米地域が構成されているところに,北米文化のもつ特殊性と魅力と力強さがある。本講義はこうした北米地域についての地理,歴史,政治,社会,文化等に関する基礎的知識の提供と,国際関係論(日米関係),アメリカ文化論等の専門科目を学ぶ上での導入を目的とするものである。  

教材
教科書:畠山圭一・加藤普章 編・著世界政治叢書 アメリカ・カナダ編』(世界政治叢書ミネルヴァ書房2008
アメリカとカナダを一体として取り扱った数少ない教科書で,本授業のために編纂された。基礎的な資料もふんだんに含まれ,きわめて有用なテキストである。授業でしばしば活用し,試験準備にとっても必携のテキストであり,予習・復習に活用してもらいたい。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
予習および復習(それぞれ2時間を標準とする)を前提に行われる講義である。テキストの指定箇所を熟読の上,理解を深めて講義に臨むこと。  

成績評価の方法
期末試験の結果で評価し,6割以上を合格とする。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
火曜日 4限木曜日 3限
メール・アドレス keiichi.hatakeyama●gakushuin.ac.jp(change ● to @)研究室直通電話 03-3203-7436

備考
計4回の欠席または連続3回の欠席で受講停止とする。また,授業開始後15分以上遅刻した場合は欠席とみなすので注意されたい。

授業計画
第1週導入 目的と対象
第2週北米論 1 地理的特徴 北米の自然と資源の農業
第3週アメリカ論 1 アメリカの地域(1)−ニューイングランド,中部大西洋地域,南部
第4週アメリカ論 2 アメリカの地域(2)−中西部,太平洋岸西部,ハワイ,アラスカ
第5週アメリカ論 3 アメリカの歴史−地域構造の変遷,多様性と統一
第6週アメリカ論 4 アメリカの政治−連邦制と三権分立
第7週アメリカ論 5 アメリカの精神文化−国民統合の思想的基盤
第8週アメリカ論 6 アメリカの外交−孤立主義と国際主義
第9週カナダ論 1 カナダの地域−東部沿岸諸州,プレーリー諸州,ブリティッシュコロンビア州
第10週カナダ論 2 カナダの歴史−多元社会の形成
第11週カナダ論 3 カナダの政治−連邦制と議院内閣制
第12週カナダ論 4 カナダの社会文化−多文化社会とアイデンティティの模索
第13週カナダ論 5 カナダの外交−「ミドル・パワー」外交
第14週北米論 2 北米文明の特質
第15週結語 北米と日本