科目名 外国語演習ID 
副題 英語で読む国際交渉――貿易交渉はなぜ、どのように行われるのか 
担当者 林 正 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 3  コース・ナンバー ENG-304-IW 

授業の到達目標
1. まとまった量の英語文献を読んで内容のポイントを把握し,重要な論点や疑問点について活発なディスカッションを行うことができるようになること。
2. WTOドーハ・ラウンドの停滞,「メガFTA」交渉,TPP交渉合意とその発効の成否などの貿易交渉をめぐる様々な報道について,理解し自分の考えを持つための基礎知識と理解のための方法論を身につけること。  

授業の内容
1. 国際貿易交渉は,国民の生活に関係する多くの事項を内容とするにもかかわらず,交渉内容は公開されず,また一般にはなじみがない言葉や概念が多いこともあって,誤解や無関心が多い分野である。しかし,英国のEU離脱,TPP協定交渉合意と米国の「離脱」など,国際問題や日本の経済の今後を理解し考えるうえで,国際貿易交渉とは何かを理解することは不可欠である。この授業では,国際交渉理論のテキストを通じて,WTOやFTAなどの貿易交渉がなぜ行われるのかについて理解するための概念的枠組みと見方を提供する。
2. テキストの英語文献を輪読する。教材テキストの1パラグラフ程度ずつ授業の際にアトランダムに指名された学生が内容の紹介と疑問点・感想を述べ,これをもとに質疑応答とディスカッションを行う。あわせて,講師から関連事項を含めて解説を行う。授業は,単なる英文テキストの訳読ではなく各自が内容のポイントを把握したうえで,質疑応答とディスカッション,解説を通じて副題のテーマについて理解を深める。  

教材
参考文献:Hampson, F.O. with Hart, M., Multilateral Negotiations: Lessons from Arms Control, Trade and the Environment, 1st. Edition, The John Hopkins University Press, 1995
Bartels, L. & Ortino, F., Regional Trade Agreements and the WTO Legal System, 1st. Edition, Oxford University Press, 2013
林 正徳・弦間正彦「ポスト貿易自由化」時代の貿易ルール――その枠組みと影響分析第1版,農林統計出版1955
教材のうち授業に使用する部分をプリントして配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
あらかじめテキストを読んで内容を理解し要約を発表するために毎回3時間程度の負荷を想定し,授業の復習レポート作成に1時間程度の負荷を想定する。期末のレポート作成には6時間程度の負荷を想定する。  

成績評価の方法
平常点(指示された個所の要約,質問・ディスカッションへの積極的な参加,復習レポートの提出)に60点,期末レポートに40点。なお,理由のいかんを問わず6回以上欠席の場合には成績評価の対象外とする。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問は授業中に行うこと。それ以外に必要が生じた場合には学科事務室を通じて連絡を取ること。

授業計画
第1週イントロダクション――授業の進め方,貿易交渉についての基礎的な説明,使用テキストの解説
第2週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 枠組みとプレーヤー(1)
第3週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 枠組みとプレーヤー(2)
第4週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 枠組みとプレーヤー(3)
第5週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 枠組みとプレーヤー(4)
第6週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 枠組みとプレーヤー(5)
第7週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 交渉過程 (1)
第8週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 交渉過程 (2)
第9週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 交渉過程 (3)
第10週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 交渉過程 (4)
第11週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 交渉過程 (5)
第12週GATTウルグアイ・ラウンド ―― 結論とまとめ
第13週地域貿易協定の政治経済学(1)
第14週地域貿易協定の政治経済学(2)
第15週総括