科目名 外国語演習IG 
副題 ビジネス現場からみた日米関係 
担当者 大出 隆 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 3  コース・ナンバー ENG-307-IW 

授業の到達目標
1980年代以降の日米関係に於いて,ビジネスがどう両国関係に関わってきたのか,その概要を理解し,互いに重要な経済パートナーである日米両国のあるべき関係を(特にビジネスの視点を通じて)考える力を身につける。併せてビジネス現場で使われる英語力向上も図る。  

授業の内容
日米間の企業活動に関わる様々な事象を取上げ,ビジネス現場で起きていることを,その時々の社会情勢や国際情勢と関連付け,日米関係の文脈の中で,その実態を的確に把握する。その上でそれらをロビー活動を含む熾烈な企業間競争から社会貢献活動/文化交流活動まで多角的な視点で捉える。同盟関係にあり世界で最大級の経済規模を持つ日米両国の関係は,ビジネス抜きでは考えられず,そうした視点から利益を享受する二国間関係のあるべき姿を考えていく。但し,本演習では様々な事象をあくまで概論的に取上げるので,興味を惹かれた点については,更に深く学んでいってもらいたい。  

教材
参考文献:大河原良雄オーラルヒストリー 日米外交ジャパンタイムズ2006
Roger Benjamin 他, The Fairness Debate in US-Japan Economic Relations, RAND, 1991
教科書は使用しない。授業では適宜プリントを配布する。参考書"The Fairness Debate in US-Japan Economic Relations"はインターネット上で公開されている。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回,次週のテキスト配布時に課題を出します。授業ではグループ討論で課題を検討し,発表してもらいます。それに基づくディスカッションを毎回行いますので事前準備(テキスト予習と課題検討)が必要です。  

成績評価の方法
出席(20%),授業への積極的参加(発言/ディスカッションへの貢献)(30%),期末レポート(50%)。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受付けます。それ以外の時間は学科事務室を通じて連絡をとること。

備考
この演習では国際ビジネスに関わる事例を取上げ,そこに内在する問題点に関して,「自分ならどうするか?」と常に考えてもらいます。国際ビジネスに関心ある学生に適します。

授業計画
第1週【学期の予定の説明】 講義の全体像を紹介する。
第2週【日米経済摩擦】 70-80年代の日米貿易摩擦の実態を概説し,その後の貿易不均衡是正を目的にした日米構造協議に至るプロセスを考える。
第3週【日本企業が絡む米国内の事件1】 80年代に米国で起きた日立と東芝が絡む夫々の事件から,その後の日本企業の対米戦略を考える。
第4週【日本企業が絡む米国内の事件2】 トヨタ大規模リコール事件とGMの一時国有化の例から,企業と国家の関わり方と,事件後のトヨタの対米戦略を探る。
第5週【米国でのロビー活動1】 米国でのロビー活動について,その歴史,手法等の概要を解説し,民間が関わる米国議会のPower Politicsの一端を学ぶ。
第6週【米国でのロビー活動2】 ロビー活動の実例を紹介し,その実態を理解した上で,ロビー活動のあるべき姿を考える。
第7週【Buy American政策】 保護主義的色彩の強いBuy American法について,それを是とする米国社会の構造と背景を探り,日本企業の対応策を考える。
第8週【日米経済交流】 日米両国経済関係の健全な発展の為に開始された日米財界人会議の活動を概観し,その意義や目的を探る。
第9週【日米科学技術交流】 日米間には科学技術協力協定があるが十分とは言い難い。その問題の所在を探り,同交流のあり方を検討する。
第10週【日米間アライアンス】 アライアンスとは何か?につき概説し,日米間の企業間提携の実態につき学ぶ。
第11週【日系アメリカ人】 日系米人について学び,日系米人により設立された米日カウンシル(USJC)と日本ビジネス界との関わり等について考える。
第12週【CSR(企業の社会的責任)活動】 グローバル企業のCSR活動事例を学び,その意義を考える。
第13週【ビジネス界からの発信1】 日米協力による情報発信を「日米原子力Round Table」を例に,原発安全性の科学的評価を世界に発信する活動の意義を考える。
第14週【ビジネス界からの発信2】 ワシントン日本商工会財団を例に,日本企業による米国でのコミュニティ活動の意義について考える。
第15週総括