科目名 外国語演習IJ 
副題 西欧から見た東欧の人々と社会・モーツァルトの生涯 
担当者 中島 崇文 教授             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 3  コース・ナンバー ENG-310-IW 

授業の到達目標
中・東欧における社会や文化・芸術に関する理解を深めると共に,英文の読解力の更なる向上を達成する。  

授業の内容
今学期前半は社会主義体制が崩壊する直前の1988年にウィーンからイスタンブルまで,ハンガリー,ルーマニア,ブルガリアを通って自転車で旅をしたイギリス人女性のジャーナリストが現地での印象を記したテキストの中で第10章(フレスコ画で有名な修道院で有名な北モルドヴァを旅する部分)を精読し,当時の西側にはまだ闇に包まれていた「もう一つのヨーロッパ」の現状を考察する。他方,今学期後半はオーストリア出身の音楽家モーツァルトの生涯に関する文献の一部(ピアノ協奏曲やオペラ『魔笛』,『レクイエム』に関する章)を精読する。授業では一文ずつ丁寧に訳し,構文等を確認すると共に,内容の把握にも努める。2冊目のテキストに関しては,一つの文章が10行以上にわたる長文のものも少なくないので,ある程度の忍耐を要するものとなっている。こちらの方は原文は独語であり,これを英訳したものを読むことになるが,テキストには独文も記載されているので,独語履修者は原文と比較することも可能である。  

教材
教科書:Georgina Harding, In Another Europe: A Journey to Romania, London, Hodder&Stoughton, 1990, 157p
Johannes Jansen, Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791), Kln, London, Los Angeles, Madrid, Paris, Tokyo, Taschen, 2005, 96p
テキストはコピーして配布する。初回の授業にて早速テキストを読み始めるので,履修予定者は事前に必ずコピーを受け取り,予習しておくこと4号館の1階に入ってすぐ左の国際コミュニケーション学科のレポートボックス室の小部屋の中島ゼミのボックスに3月末に入れておくので,自分の名前の付されたものを時間のある時に持っていくこと。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎週,教科書の中で読むであろう箇所を事前に熟読し,訳しておくこと。履修者は大学ノート等を1冊,各自で用意し,訳文を予習の段階で一通り作成しておき,授業時に一文ずつ添削するという方法を取るのが良いと思われる。  

成績評価の方法
中間試験(約25%)及び期末試験(約30%)の合計点数に毎週授業開始時に実施される小テストの合計点(約45%)を加味して100点満点として算出する。なお,予習していないと判断される場合には減点することがある。テキストにはやや難しい箇所もあるので,履修者は毎週,予習と復習に十分な時間をかけて取り組むことが求められる。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
オフィスアワーは月曜日の15:00〜16:00とする。それ以外の時間帯にも可能な限り対応する。用事がある際には直接,4号館2階の担当教員の研究室に足を運ぶか,メールにて連絡すること(メールアドレスは初回のレジュメに記載する)。

備考
中島ゼミの3年生はできるだけ履修すること。地域研究基礎論I・II,東欧文化論,国際コミュニケーション基礎演習Dといった関連科目を出来るだけ数多く履修済み,ないしは履修中であることが望ましい。

授業計画
第1週授業概要の説明,当時の時代背景
第2週鉱山町ボルシャで外国人価格を要求されて
第3週モルドヴァの中世の歴史
第4週ビザンツ様式やゴシック様式の入り混じった教会のある北モルドヴァ地方
第5週牧歌的な風景の中に聳えるスチェヴィツァ修道院
第6週東ベルリン出身の学生たちから見たルーマニア
第7週理解度の確認
第8週初期のピアノ協奏曲
第9週2つの短調のピアノ協奏曲
第10週晩年のピアノ協奏曲
第11週『魔笛』の作曲と『皇帝ティトスの慈悲』の不成功
第12週『レクイエム』の作曲依頼とモーツァルトの死
第13週未完の『レクイエム』の補筆
第14週夫を失ったコンスタンツェと子供たち
第15週理解度の確認