科目名 国際文化交流論I(日本の国際文化交流) 
副題 自分探しの異文化交流  ―自分を知り、日本を知る― 
担当者 伊部 正信 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ICR-001-GB 

授業の到達目標
本講義は国際文化交流論の入門基礎講座として,日本人の対外意識や民族,国家意識とは何かを考え,異文化摂取の歴史を振り返り,日本の異文化交流の特質や現状を体系的に学ぶことを目標とする。  

授業の内容
異文化体験は自己を相対化させ,日本文化とは何かを認識する契機になると共に,自分とは一体何なのかという個人のアイデンティティを確立させる糸口ともなる。文化交流の主役は個人である。しかし,交流を推進するのは政府や民間団体であることが多い。本講義では,政府,民間団体そして個人など,さまざまな視点から国際文化交流の役割と意義を考察する。異文化摂取が日本の社会や文化の形成に果たした歴史を振り返り,日本人の対外意識の特性を分析すると共に,日本文化,異文化間コミュニケーションなどにも言及する。また,日本の文化交流の現場や実情を知るため,各種の事例研究を行い,国際交流の現状と課題も検討する。本講義を通して,受講者は自分こそが文化交流の主体であり,媒体ともなり得ることを自覚し,国や政府主導の交流だけではなく,民間の発意による交流を活性化させてこそ,「人類の福祉と世界平和に寄与する」という文化交流の究極的な目的が達成できることを学んでほしい。さらに,文化交流は自分を知り,日本を知る,まさに自分探しの旅となること,そして,自分を変え,日本を変革する触媒ともなることを理解していただきたい。  

教材
講義の進展に従い,その都度指定する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回の講義内容は,翌週の授業の冒頭で学生にその要約を発表させるので,学生は翌週の授業日までにノートを参照しながら講義内容を再確認し,発表できるよう準備しなければならない。学生に発表させるのは,この講義を講師と学生の「交流」型授業にすると共に,学生のプレゼンテーション能力を涵養する狙いからである。  

成績評価の方法
授業の出席,参画姿勢,発言などとレポート,試験で評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
電子メール。メールアドレスは授業内に告知する。

備考
本講義は講師から学生への一方的な直流の講義ではなく,国際文化「交流」論であるので,学生の参画を促す講師と学生の双方向の「交流」型講義にしたい。

授業計画
第1週国際交流って何? ――自己紹介とQ&A――
第2週文化交流の役割と意義
第3週日本人の対外意識――異文化接触の特質――
第4週日本的「ウチ」,西欧的「私」
第5週「民族意識」と「国家意識」
第6週文化交流の歴史 I ――中国文化から西欧文化へ――
第7週文化交流の歴史 II ――受信型から発信型へ――
第8週異文化間コミュニケーション I
第9週異文化間コミュニケーション II
第10週最近の文化交流
第11週文化交流の現場から――事例研究 I
第12週文化交流の現場から――事例研究 II
第13週文化交流の現場から――事例研究 III
第14週総括――変革の触媒としての文化交流――
第15週理解度の確認