科目名 国際文化交流論II(国際開発協力) 
副題 国際開発協力の現場と異文化理解 
担当者 藤谷 浩至 講師             
開講期間 春学期集中  単位 2 
曜日   時限  
配当年次 1〜  コース・ナンバー POL-002-GB 

授業の到達目標
1.開発途上国の抱える課題と人々の生活や社会について理解すること,2.その課題解決のための国際社会の取組である国際開発協力についての基本的な知識を習得すること,3.そうした国際開発協力活動の現実を学ぶことを通じて異文化社会との接し方について考察し,知見を得ること  

授業の内容
2011年3月の東日本大震災に際して国際社会から日本に提供された支援に表れているように,国家をはじめとする様々な主体が様々に関わりあって国際社会は成り立っており,その関わりの一つの形態として国際開発協力があります。本講義では,開発途上国・地域が抱える経済・社会の現状と主な課題について取り上げ,課題ごとに紹介すると同時に,国際社会が開発途上国・地域に対して行っている様々な協力活動・援助の概要についての理解を深めます。日本による協力活動については,日本の政府開発援助(ODA)とその実施機関である国際協力機構(JICA)の事業を中心に紹介します。
また,2015年は開発協力大綱が策定され,国連においても「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたほか,昨年は,伊勢志摩サミットや,TICAD (第5回アフリカ開発会議)の開催もありました。こうした最近の国際開発協力を巡る潮流についても紹介し,国際開発協力の意義と課題への認識を深め,異文化理解に役立てます。  

教材
参考文献:服部 正也ルワンダ中央銀行総裁日記(増補版)』(中公新書中央公論新社2009
大塚 啓二郎なぜ貧しい国はなくならないのか日本経済新聞出版社2014
教科書はありません。上記の参考文献は,昨年度,課題レポートの対象としたものです。その他の参考文献は講義の中で紹介します。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
(講義開始まで)(1)外務省HPまたはJICA HP等を通じて,自分が関心のある国(開発途上国)に対して,どのような援助・協力事業が行われているのか調べて,国際協力事業の一般的なイメージをつかんでおくこと(約10時間),(2)1992年に閣議決定された「政府開発援助(ODA)大綱」,2003年に改定された改定版「ODA大綱」,2015年に策定された「開発協力大綱」にそれぞれ目を通しておくこと(約20時間)
(講義終了後)講義で紹介した課題図書を元にレポートを作成する(約30時間)  

成績評価の方法
毎回の授業後のリアクションペーパーの内容と課題レポートの内容を総合的に(50:50の割合で)評価します。原則として,授業実施回数の1/3以上の欠席については,成績評価対象外とします。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
携帯電話:090-7815-1963 または 電子メール Fujiya.Koji●jica.go.jp(change ● to @)

授業計画
第1週国際開発協力の仕組み
第2週国際開発協力の歴史(1)
第3週国際開発協力の歴史(2)
第4週東日本大震災と国際緊急援助
第5週開発の主要課題について(貧困)
第6週開発の主要課題について(農業・農村開発)
第7週開発の主要課題について(水と衛生)
第8週開発の主要課題について(環境)
第9週開発の主要課題について(保健医療)
第10週開発の主要課題について(ジェンダー配慮)
第11週国際開発協力とボランティア事業
第12週国際開発協力と企業・NGO連携
第13週平和構築・復興支援
第14週人間の安全保障と最近の潮流
第15週まとめ
8月2日(水),3日(木),4日(金),7日(月)の4日間(最初3日間は1時限から,4日目は2時限から4時限の間)に実施予定。