科目名 日本語表現法IC 
副題 「書きことば」による文章表現 
担当者 奥泉 香 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 1〜  コース・ナンバー JPL-103-GF 

授業の到達目標
論理的でわかりやすいレポートや論文を書けるようになる。  

授業の内容
言語を中心としたコミュニケーションの場は,大別して2種類の状況に分類することができる。1つ目は,よく知っている相手との対面的なコミュニケーションの場で,2つ目はよく知らない相手や不特定多数を相手とした,文字媒体による非対面的なコミュニケーションの場である。前者のような状況では,話し手と聞き手が場面,状況を共有しているため,話し手は聞き手の既有知識を把握している。したがって,伝えたい情報のうち言語化されるのは限られた部分で済むことになる。このような状況依存的なコミュニケーションの場における適切な母語の運用は,大学生の段階ではすでに十分習得済みであるといえる。これに対して後者のような,状況への依存度の低い−逆に言えば言語表現への依存度の高い−言語使用は,母語の獲得過程より後に,それとは別に訓練によって習得しなければならない技術である。一般に「書きことば」と呼ばれる言語使用はこのようなものを指す場合が多い。「日本語表現法D」では,このような意味での「書きことば」の習得を第一の目標として,特にレポートや卒業論文などの論理的な文章をわかりやすく書くことを目指す。  

教材
自作の教材を適宜配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
授業の事前課題や授業時に書いた文章の修正,補完に各週4時間程度の準備が必要である。  

成績評価の方法
各回の提出物と課題毎の提出物で,総合的に判断する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
k87●diana.dti.ne.jp(change ● to @)

授業計画
第1週聴覚情報を整理して書く
第2週機器の取り扱い方を,コミュニケーション状況に応じて,相手にわかりやすく文章化する
第3週視覚的テクストから得た情報を,コミュニケーション状況に応じて,相手にわかりやすく文章化する−1−
第4週視覚的テクストから得た情報を,コミュニケーション状況に応じて,相手にわかりやすく文章化する−2−
第5週不特定多数の読み手を想定して書かれた報告文を読み,その文体的特徴を把握する
第6週学術論文を読み,その文体的特徴や文献等の記述方法を把握する
第7週論証文を書く−1−資料から必要な部分を引用し,問いを生成する
第8週論証文を書く−2−データの説明と解釈を書き分ける
第9週論証文を書く−3−一文の構造を意識して書き直す
第10週論証文を書く−4−−文相互の関係を検討して書き直す
第11週論証文を書く−5−−段落相互の関係を検討して書き直す
第12週論証文を書く−6−全体構造を検討して書き直す
第13週論証文を書く−7−;1〜6までの学習内容をふまえて論証文を書く
第14週論証文を書く−8−;1〜6までの学習内容をふまえて論証文を書く
第15週ピアワークによる批評と修正
書く・修正する過程で各人が気づきを得る授業デザインを目指す。