科目名 日本語表現法IF 
副題  
担当者 木村 直恵 准教授             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 1 
配当年次 1〜  コース・ナンバー JPL-106-GF 

授業の到達目標
論理的でわかりやすいレポートや論文を書けるようになる。正確な文章表現の特徴について理解し,実践することができる。  

授業の内容
言語を中心としたコミュニケーションの場は,大別して2種類の状況に分類することができる。1つ目は,よく知っている相手との対面的なコミュニケーションの場で,2つ目はよく知らない相手とか不特定多数を相手とした,文字媒体による非対面的なコミュニケーションの場である。前者のような状況では,話し手と聞き手が場面,状況を共有しているし,話し手は聞き手の既有知識をよく把握しているので,伝えたい情報のうち言語化されるのは限られた量で済むことになる。このような状況依存的なコミュニケーションの場における適切な母語の運用は,大学生の段階ではすでに十分習得済みであるといえる。これに対して後者のような,状況への依存度の低い−逆に言えば言語表現への依存度の高い−言語使用は,母語の獲得過程より後に,それとは別に訓練によって習得しなければならない技術であり,一般に「書きことば」と呼ばれる言語使用はこのようなものを指すということができる。「日本語表現法」では,このような意味での「書きことば」の習得を第一の目標として,特にレポートや卒業論文などの論理的な文章をわかりやすく書くことを目指す。  

教材
参考文献:名古屋大学教育学部付属中学校・高等学校国語科はじめよう、ロジカル・ライティングひつじ書房2014
橋本修ほか大学生のための日本語表現トレーニング三省堂2008
特定の教科書は用いず,適宜資料を配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回授業の復習を行い授業内容をきちんと身につけるとともに,宿題として課された課題を仕上げること。  

成績評価の方法
開講時数の2/3以上の出席が必須。授業への参加態度(20%),各回の提出物(80%)により評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
授業時に直接,もしくはサポートセンターをつうじてアポイントメントを取って下さい。

授業計画
第1週授業の概要 「話しことば」と「書きことば」の違い
第2週コミュニケーションの状況に応じた文章化(1)―文体や言葉を選択する
第3週コミュニケーションの状況に応じた文章化(2)―曖昧な表現を正す
第4週コミュニケーションの状況に応じた文章化(3)―不特定多数の読み手に向けた報告文の文体的特徴
第5週学術論文の文体的特徴を把握する
第6週学術論文を読み,要点をとらえる
第7週論証文を書く(1)― データを提示して重要部分を言語化して説明する
第8週論証文を書く(2)― データの説明と解釈を書き分ける
第9週論証文を書く(3)― 一文の構造を意識して書き直す
第10週論証文を書く(4)― 文相互の関係を検討して書き直す
第11週論証文を書く(5)― 段落相互の関係を検討して書き直す
第12週論証文を書く(6)― 学術論文に必要な技術(全体の構成,先行研究への言及,引用,テクニカルタームなど)を習得する
第13週これまでの学習内容をふまえて論証文を書く
第14週「書きことば」で話す−口頭発表の技術
第15週まとめ
上記の計画は履修者の状況や講義の進捗状況により,一部変更することがある。