科目名 日本語表現法IL 
副題 「書きことば」による文章表現 
担当者 加藤 陽子 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー JPL-112-GF 

授業の到達目標
論理的でわかりやすいレポートや論文が書けるようになる  

授業の内容
言語を中心としたコミュニケーションの場は,大別して2種類の状況に分類することができる。1つ目は,よく知っている相手との対面的なコミュニケーションの場で,2つ目はよく知らない相手や不特定多数を相手とした,文字媒体による非対面的なコミュニケーションの場である。前者のような状況では,話し手と聞き手が場面,状況を共有しており,話し手は聞き手の既有知識をよく把握しているため,伝えたい情報のうち言語化されるのは限られた量で済むことになる。このような状況依存的なコミュニケーションの場における適切な母語の運用は,大学生の段階ではすでに十分習得済みであるといえる。これに対して後者のような,状況への依存度の低い−逆に言えば言語表現への依存度の高い−言語使用は,母語の獲得過程より後に,それとは別に訓練によって習得しなければならない技術であり,一般に「書きことば」と呼ばれる言語使用はこのようなものを指すということができる。本授業では,このような意味での「書きことば」の習得を第一の目標として,特にレポートや卒業論文などの論理的な文章をわかりやすく書くことを目指した活動をおこなう。  

教材
特に定めず,授業の中で適宜資料を配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回の授業後に,主に復習を目的として,文章を書く課題を課す。課題のために必要な時間は毎回4時間程度。それをこなしたうえで次の授業に臨むこと。また,課題についてクラス内でおこなうフィードバックも,復習として有効に活用すること。  

成績評価の方法
授業への積極性・参加態度(30%),課題(70%)によって評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受け付ける。それ以外の時間はサポートセンターを通じて連絡を取ること。

授業計画
第1週シラバス説明,ニーズ調査,「話しことば」と「書きことば」の違いとバラエティ,PCのメールの書き方
第2週問題のあるメールの文章を分析する,課題のフィードバック
第3週学術論文を読み発表レジュメを作成する,課題のフィードバック
第4週学術論文・レポートの作成手順を理解する,課題のフィードバック
第5週学術論文を読み,その具体的特徴を把握する(構成・展開・論拠・引用・資料説明,書式など),課題のフィードバック
第6週論証文の構成を知る,課題のフィードバック
第7週論証文の表現を知る,課題のフィードバック
第8週論証文を書く1―序論を書く(1)背景説明,課題のフィードバック
第9週論証文を書く2−序論を書く(2)問題提起と観点提示,課題のフィードバック
第10週論証文を書く3−本論を書く(1)データの提示と重要部分の言語化,課題のフィードバック
第11週論証文を書く4−本論を書く(2)データの説明と解釈の書き分け,課題のフィードバック
第12週論証文を書く5−本論を書く(3)結論の書き方,課題のフィードバック
第13週論証文を書く6−結びを書く(本論の要約,評価,課題と展望),課題のフィードバック
第14週論証文を書く7−引用文献,注,課題のフィードバック
第15週まとめ
履修学生の状況により,授業計画を変更することがある