科目名 西洋思想史概論 
副題 西洋政治思想史 
担当者 時安 邦治 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 1 
配当年次 1〜  コース・ナンバー PHL-113-GC 

授業の到達目標
西洋政治思想史を概観し,西洋の政治思想が何を問題にしてきたか,それが現代の民主制にどのような影響を及ぼしたかを説明できるようになる。さらに,「善き政治」の構想にもとづいて,現代の政治状況について自分の見解を述べられるようになる。  

授業の内容
古代ギリシアやローマから始めて西洋の政治思想史を概観する。個別の思想家の著作について深く立ち入り,論じることよりは,大まかな流れをつかみ,何が論じられてきたかを理解することに重点を置く。イギリスの政治哲学者D.ミラーは政治哲学を「善き統治と悪しき統治の本性,原因,結果に関する探求」と規定したが,この授業もこうした政治哲学の一環だと思ってもらいたい。  

教材
教科書:山岡隆一西洋政治理論の伝統放送大学教育振興会2009
参考文献:中谷猛・足立幸男編著概説 西洋政治思想史ミネルヴァ書房1994
宇野重規西洋政治思想史』(有斐閣アルマ有斐閣2013
教科書は必ず入手すること。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎週の授業の前に教科書の該当箇所を熟読しておくこと。授業は重要ポイントの解説と学生からの質問への応答を中心とする。ほぼ毎週オンライン学習システムを通じて課題を出すので,それに取り組むこと。  

成績評価の方法
学期末のテストまたはレポート(50%)とオンライン課題(50%)により評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
火曜日4限。会議が入ることがあるのでメール等で事前に連絡すること。
kuniharu.tokiyasu●gakushuin.ac.jpまでメールで。(change ● to @)

授業計画
第1週イントロダクション/1 西洋政治理論という伝統
第2週2 政治哲学の起源――ソクラテスの問い
第3週3 哲学と政治――プラトンの哲人王
第4週4 徳と政治――アリストテレスの倫理学
第5週5 ポリスの政治――アリストテレスの政治学
第6週6 自然法と共和主義――キケロにおける政治の理想
第7週7 キリスト教と政治――アウグスティヌスの政治観
第8週8 信仰と理性――トマス・アクィナスと共通善の政治
第9週9 統治術と共和主義――マキアヴェッリと自由の政治
第10週10 近代国家と個人の自由――ホッブズの社会契約論
第11週11 自然法と抵抗権――ロックの社会契約論
第12週12 自由の喪失と回復――ルソーの社会批判と社会契約論
第13週13 自由と歴史――ヘーゲルにおける倫理の構想
第14週14 功利主義と自由――J. S. ミルと実践的判断力
第15週15 政治理論の死滅と復活――ロールズの契約主義的正義論
授業計画は変更することがある。