科目名 西洋芸術論 
副題 中欧文化史 チェコ、ポーランド、ハンガリーの歴史と芸術を中心に 
担当者 遠藤 望 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ART-115-GC 

授業の到達目標
かつては「東欧」と位置付けられ,いまだなじみの薄いチェコ,ポーランド,ハンガリーの中欧3国において,19世紀末から20世紀初頭の独立期に開化した独特の文化・芸術を,中世期の繁栄とその後の異民族支配,および20世紀の共産主義時代という歴史的背景をふまえて知ることにより,民族,国家にとっての文化芸術の意義を理解する。  

授業の内容
近年経済成長地域としても,また新たな観光地としても注目を集める「中欧」地域。その中からチェコ,ポーランド,ハンガリーの文化・芸術をとりあげます。この3国は,1989年の劇的な革命によって,民主主義国家への復帰を達成してから,着実にユーロ諸国の一員となり私たちにその姿を見せてきました。第2次大戦以降の世界においては「東欧」と位置付けられ,ベールに包まれていたこの地域には,かつて,まさに西洋と東洋が交錯するセントラル・ヨーロッパとして独特の文化が開花していました。本講義では,この3つの国の歴史・文化をまず振り返り,加えて19世紀後半から20世紀初頭にかけて開花した独特な文化を考察します。取り上げるのは,美術,建築,ファッション,写真,音楽から人形劇,アニメなど広範囲に及ぶ予定です。また授業内容に関連する企画展等,学外の見学を1, 2回課す予定です。この地域に視点を置くことによって,これまで学生が受け取ってきたであろう西ヨーロッパ中心的な世界史観の変化を期待すると同時に,民族や国家にとって文化芸術がいかなる意味をもつのかを考えます。  

教材
参考文献:ジャポニスム学会編ジャポニスム入門第3版,思文閣出版2000
薩摩秀登チェコとスロヴァキアを知るための56章』(エリア・スタディーズ明石書店2003
渡辺克義ポーランドを知るための60章』(エリア・スタディーズ明石書店2001
羽場久ハンガリーを知るための47章』(エリア・スタディーズ明石書店2000
毎回プリントを配布し,教材とします。特に教科書は使用しません。その他の参考書は,授業内で指示していきます。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
予習:毎回配布するプリントに記載された「予習項目」(3-4項目)にしたがって,次の講義の準備を行う。2時間程度。
復習:予習項目に記入した事項を授業中にとりあげるので,各自事前に調べたことを確認し,授業後にまとめておく。参考図書によって事業内容を確認し理解を深める。2時間程度。  

成績評価の方法
授業への参加態度(10%),見学等レポート(20%),筆記試験(70%)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
メールによる連絡,質問は授業後にも受け付けます。それ以外の時間はサポートセンターを通じて連絡を取ること。

備考
講義形式の授業のほかに,内容の関連する展覧会見学などの課題を実施します。企画展に応じて観覧料が必要となります。見学は出席としてカウントします。

授業計画
第1週中欧,セントラル・ヨーロッパとは 講義で扱う地域と都市,時代
第2週中欧の歴史:中世黄金期のチェコ,ポーランド,ハンガリー
第3週中欧の歴史:神聖ローマ帝国とハプスブルク家
第4週中欧文化史:チェコの19世紀
第5週中欧文化史:チェコ 独立期の芸術 アール・ヌーヴォーからアール・デコへ
第6週中欧文化史:チェコ チェコの人形劇とアニメーション
第7週展覧会等の見学 授業内容に関連する企画展などを指定し見学
第8週中欧文化史:ポーランドの19世紀
第9週中欧文化史:ポーランドのモダニズムと日本
第10週中欧文化史:ハンガリーの19世紀 2重帝国時代のブダペシュト
第11週中欧文化史:ハンガリー 世紀末の建築と応用美術
第12週中欧文化史:ハンガリー 20世紀の写真家たち
第13週展覧会等の見学 授業内容に関連する企画展などを指定し見学
第14週中欧文化史:中欧の音楽とダンス
第15週理解度の確認
出席を重視します。授業は,講義が中心となりますが,スライド,DVDなどを視覚的なものを多用します。
企画展など指定見学の日程の都合により,授業計画を変更することがあります。