科目名 英語学概論 
副題 英語史と言語研究の概観 
担当者 古庄 信 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 3 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ENG-116-GC 

授業の到達目標
英語学という視点から英語を観察し,英語という言語の性質・特徴を語学の授業とは異なる視点から捉えることを目標とする。また英語を言語学的に研究することの意義を見出す。  

授業の内容
この科目は教職課程・外国語(英語)に必要な科目のひとつとして開設されたものであるが,教職課程を履修しない学生にとっても「英語学」(English linguistics)とは何か,英語とはそもそもどのような言語であるのか,など英語という言語を歴史的,共時的に観察することで,これまでとは異なる視点から英語を学ぶという点で意義のある科目となろう。
一般的に「英語学」という学問を定義する場合,英語学の学問的出発点となった「歴史言語学」,すなわち英語という言語の由来から発達,変遷をとおして今日国際語としての地位を築くに至った過程を様々な文献等をとおして歴史的に観察する分野と,「構造言語学」「生成文法」「認知言語学」「談話分析」など理論的な立場から英語を分析する分野などに大別されよう。この時間では担当者の専門である「歴史統語論」(historical syntax)の立場から前者の部分を主として講義していくが,後者の理論的考え方についても触れ,文字通り「英語学」について広く見識を深める授業としたい。  

教材
教科書:八木克正新英語学概論英宝社2007
英語史については,英語の発達についてより理解を深めるため,テキストの他に,映像資料や音声資料なども用いる。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回の授業箇所についてテキストを熟読しておくこと。また授業時に配布されるワークシートは必ず授業中に正確に記述できたか確認し,内容を十分に理解しておくこと。  

成績評価の方法
授業に取り組む姿勢,授業への参加態度(30%),定期試験(70%)を目安に評価する。5分以上の遅刻,および授業中の私語・居眠り・スマホ使用などは全体の評価において大きな減点対象とする。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
月曜3〜4時限
国際コミュニケーション学科事務室窓口をとおして事前に希望の日時を申し込むこと

授業計画
第1週ガイダンスおよび「英語学の概要」
第2週英語の外面史(言語の系統樹における英語の位置〜英語はどこから来たか)
第3週古英語(Old English) その1(アングロサクソン人の侵入)
第4週古英語(Old English) その2(デーン人侵入〜ノルマン人征服)
第5週中英語(Middle English) その1(中英語は古英語からなぜ,どのように変化したか)
第6週中英語(Middle English) その2(代表作家Chaucerにみる中英語の特徴)
第7週中英語(Middle English) その3(The Canterbury Tales鑑賞)
第8週初期近代英語(Early Modern English) その1(中英語から初期近代英語への変化)
第9週初期近代英語(Early Modern English) その2(初期近代英語の代表Shakespeare)
第10週初期近代英語(Early Modern English) その3(英語学的立場からのShakespeare作品鑑賞)
第11週初期近代英語から現代英語へ(英語圏の広がり)
第12週統語論・意味論・形態論などの英語学各分野について
第13週構造言語学,生成文法とは何か(ヒトはどのように言語を身につけるのか)
第14週認知言語学,談話分析とは何か(言語は脳でどのように処理されるのか)
第15週日本の英語教育はどこへ向かうのか,向かうべきか(最近の研究成果)・まとめ