科目名 人間関係論VII(女性) 
副題  
担当者 中村 優実子 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー GEN-007-GD 

授業の到達目標
日本近現代小説を読むことを通し,〈愛〉・〈性〉をめぐる問題について知見を広げ,自分なりの考察を行うことができるようになる。  

授業の内容
男女平等化への取り組みがなされている状況下で,現代女性の生き方は多様化し,それに伴って恋愛や結婚の在り方も変容してきているように思われる。しかし,どのように形を変えようとも,女性にとって〈愛〉と〈性〉の問題が非常に重要なテーマであり続けることに変わりはないだろう。
授業では,明治から平成にわたる近現代小説を読み,恋愛と性の問題がどのように描かれてきたのかを,フェミニズムやジェンダー(歴史・社会・文化的性差)の視点によって見つめてみる。時代によって制約されてきた女性の生き方を理解し,作品を分析することを通して,私たちが知らず知らずのうちに,内面化してしまっているジェンダーを意識化してみたい。その作業を通じて,現代女性の〈愛〉と〈性〉の問題を問い直すことができればとと考えている。  

教材
教科書:岩淵宏子・長谷川啓編ジェンダーで読む 愛・性・家族東京堂出版2006

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
事前に指定した教科書の章を必ず読み,自分の意見をしっかりもった上で授業にのぞむこと。  

成績評価の方法
1.リアクションペーパーの内容と授業への参加態度(40%)
2.学期末レポート(60%)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
質問等は授業後に受け付ける。それ以外の時間はサポートセンターを通じて連絡をとること。

授業計画
第1週イントロダクション
第2週樋口一葉の生涯と「十三夜」
第3週樋口一葉「十三夜」を読む―離婚できない女
第4週田村俊子「生血」を読む―処女喪失という〈事件〉
第5週有島武郎の生涯と「或る女」
第6週有島武郎「或る女」を読む―恋愛に賭けた女
第7週谷崎潤一郎の生涯と「春琴抄」
第8週谷崎潤一郎「春琴抄」を読む―偶像の女
第9週三島由紀夫の生涯と「仮面の告白」
第10週三島由紀夫「仮面の告白」を読む―女を〈愛せない〉男
第11週村上春樹「ノルウェイの森」を読む―トラウマと恋愛
第12週山田詠美「ベッドタイムアイズ」を読む―男女の転倒
第13週江國香織「きらきらひかる」を読む―シェルターとしての結婚
第14週金原ひとみ「蛇にピアス」を読む―〈イタミ〉を求める女
第15週片山恭一「世界の中心で,愛をさけぶ」を読む―純愛の条件