科目名 国際文化交流演習IIA(演劇) 
副題  
担当者 小田島 則子 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ART-002-GI 

授業の到達目標
イギリスの現代劇を日本語に置き換えていく過程で,イギリスの文化的・社会的背景を含めた作者の意図を理解していきます。また,英語と日本語双方の言葉の働きの面白さに触れ,自身の言語能力の向上に繋げていくとともに,洋の東西を問わない社会問題や人間性も追究していきます。  

授業の内容
イギリスの劇作家マイク・バートレットの作品『Love Love Love』(2010年初演,2012年ロンドンのロイヤルコートで上演)を扱います。。テキストを正確に読み解いて上演にふさわしい日本語台本を作ることを最終目的としますが,それには以下の項目に重点を置いて授業を進めたいと思います。
1.英文の意味を読み取り作者の意図を理解する。
2.文化的背景や社会的背景を読み取る。
3.キャラクターを設定する。
4.設定したキャラクターに合う言葉遣いを模索する。
5.朗読劇の形式で発表しながら,耳で聞いて伝わる日本語になっているかどうか検討する。
なお,授業は受講者の人数によってはグループでの発表形式で行います。   

教材
教科書:Mike BartlettLove Love Loverevised版,Methuen Drama2012

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回次の授業で扱う箇所を下読みをして(1時間程度),授業で読んだ箇所を復習して(1時間程度)理解を深めて授業に臨むこと。また,翻訳やレポートの課題には,必要な参考資料に当たってこれを作成すること(2時間程度)。以上の授業準備と課題に毎週4時間程度の学習をしてもらいたい。  

成績評価の方法
全授業の2/3以上出席した学生を成績評価の対象とします。成績は授業での発表と参加の姿勢(20%),レポート(20%),試験(40%)により評価します。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
携帯メールアドレス:norikoo-12.27●ezweb.ne.jp(change ● to @)

授業計画
第1週準備学習:これまで見たことのある英米の舞台,または読んだことのある英米の戯曲を振り返っておくこと。
授業内容:ガイダンス。近年日本で上演された海外戯曲の原作を用いて,戯曲を読む練習をする。
第2週作者マイク・バートレットの説明と,『Love Love Love』の作品の背景となる時代の解説,及び,一幕の解説。
第3週二幕の出だしを読み,ト書きとセリフから状況を掴む。二幕の四分の一程度を読み,内容を把握する。
第4週第3週で読んだ箇所を日本語のセリフに置き換えて,発表する。
第5週二幕の二分の一程度まで読み,内容を把握する。
第6週第5週で読んだ箇所を日本語のセリフに置き換えて発表し,全員でセリフとして成立しているかどうかを検討する。
第7週二幕の最後まで読み,内容を把握する。
第8週二幕の最後の三ページ程度をセリフに置き換えて発表し,全員で検討する。さらに,登場人物のキャラクターについて考え,セリフの言い回しが適当であるかを検討する。
第9週三幕の出だしを読み,ト書きとセリフから状況を掴む。三幕の四分の一程度を読み,内容を把握する。
第10週第9週で読んだ箇所を日本語のセリフに置き換えて発表する。
第11週三幕の半分程度まで読み,内容を把握する。
第12週第11週で読んだ箇所を日本語のセリフに置き換えて発表する。
第13週三幕を最後まで読み,内容を把握する。
第14週三幕で重要だと思われる箇所をそれぞれ日本語のセリフに置き換えて発表し,そこから何が読み取れるか,また,言い回しを変えて翻訳した場合,キャラクターがどう変わるかを検討する。
第15週授業のまとめ。同作者による別の作品にも触れながら,作品への理解を深める。