科目名 国際文化交流演習IV(映画) 
副題  
担当者 土田 環 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 5 
配当年次 1〜  コース・ナンバー ART-005-GI 

授業の到達目標
日本およびヨーロッパを中心に,映画祭や映像を主とする文化企画を事例としてとりあげ,映画の持つ文化的・社会的な役割を学ぶ。映画というジャンルにとどまらず,個人や社会の記憶の在り方,アート・マネジメントの実践,国際文化交流の現在などについて,受講者が各自の関心と重ね合わせながら考える機会になるようにしていきたい。  

授業の内容
【講義】
映画作品について,歴史的・社会的・美学的な視点から検討する。ただし,映画史をあまねく学ぶのではなく,私たちの生きる社会のなかで,映画ないしは映像がどのような位置を占めるのか,テーマごとに考えていきたい。また,映画産業のなかで働く女性を5名程度お招きしてお話をうかがう予定。
【実習】(*備考欄も参照のこと)
本年は,二年に一度の山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催される。1989年に山形市の市制100周年事業として故・小川紳介監督を中心に創設された山形国際ドキュメンタリー映画祭は,行政,映画関係者,市民が一体となって隔年開催され,世界百数十の国や地域から応募作品を集める,上映作品の質・量ともにアジア最大のドキュメンタリー映画祭へと成長してきた。
本講義を受講する学生のうち,希望者は,2017年10月5日〜12日に開催される映画祭にボランティアとして参加する(全日程のなかの3泊程度。具体的な仕事の内容としては,会場,デイリー・ニュース編集,海外ゲストアテンドなどを予定している)。文化事業に携わるだけでなく,映画関係者,全国から参加する他大学の学生らと交流する貴重な機会でもある。学生の積極的な参加を期待する。  

教材
参考文献:山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局=編ドキュメンタリー映画は語る―作家インタヴューの軌跡未来社2007
キム・ドンホ世界のレッドカーペットヨシモトブックス2011
他の参考文献は必要に応じコピーして配布する。参考書を必ず購入する必要はないが,映画作品や書籍を通じて,あらかじめ映像に対する関心を持って各自実習に参加してほしい。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
授業で紹介される映画をなるべく多く観ること。  

成績評価の方法
授業・実習への参加度,試験/レポートにより評価する。山形国際ドキュメンタリー映画祭への合宿参加者に関しては,評価時に加点する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
開講時に連絡用のメールアドレスを指示する。

備考
実習参加者のうち,山形国際ドキュメンタリー映画祭会期中の合宿形式によるボランティア参加を希望するものは,交通費・宿泊費の計3万5千円〜4万円程度が自己負担となるので,その旨を事前に了承の上,参加のこと(映画祭のパス,昼食券は支給される)。一昨年度は,10数名が参加し,同じ宿泊施設を使用した。

授業計画
第1週イントロダクションー映画と向き合うために
第2週実習:山形国際ドキュメンタリー映画祭
第3週文化事業としての映画祭(1)総論および海外の映画祭
第4週文化事業としての映画祭(2)日本の映画祭 *ゲスト
第5週日本製映画のつくり方(1)「日本映画」という幻影
第6週日本製映画のつくり方(2)製作委員会方式とは何か
第7週日本製映画のつくり方(3)制作現場で求めらていることは何か *ゲスト
第8週日本製映画のつくり方(4)日本映画の映し出す「地方」と映画館
第9週映画と国際競争力(1)「架け橋」となるために必要なことは何か *ゲスト
第10週映画と国際競争力(2)日本映画の国際展開とセールス・エージェントの役割
第11週映画と国際競争力(3)フォーマット・セールスの現状と課題
第12週映画と国際競争力(4)「模倣」と「盗作」とのはざまに―インターテクスチュアリティとは何か
第13週映画と社会(1)映画とこども―通過儀礼とは何か
第14週映画と社会(2)映画と法ー著作権をどのようにとらえるべきか *ゲスト
第15週映画と社会(3)映画は「文化財」なのか「商品」なのか―モノづくりからの思考 *ゲスト
春学期のあいだに参加者に対する説明会(2回)を行うので,掲示および共通科目サポートセンターからの連絡に注意すること(なお,本年の合宿期間は,大学の和祭の実施日と重なる可能性がある)。また,単位や授業と関係なく映画祭へのボランティア登録を希望する学生の参加も受け付けるが,必ず説明会に参加すること。