科目名 伝統文化演習VIB(茶道) 
副題  
担当者 岩田 明子 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 1〜  コース・ナンバー TRD-014-GH 

授業の到達目標
茶道はおもてなしの心でもある。お茶をいただき合うという主客の交流を通して,人とのかかわりの大切さ,自然や美に対する心をも養う。本授業(実技と講義)を学ぶ中で,譲り合いや思いやる心,感謝し,仕えあう心を学び,人や自然に対しての感性を磨き,受講生ひとりひとりが文化とは何かの本質を,自らの体験を通じて考える契機となることを期待する。講義や実習を通して思いやりの心や感謝する心を意識し,自らを振り返り,その心を日常生活の中に生かしていく。そして,伝統文化に対する理解を基盤として,異文化を尊重できる態度や資質を育む。  

授業の内容
日本に特有な総合芸術文化の茶道は,四百年以上前に千利休によって大成されたものである。千玄室氏は,茶道は宗教性,哲学性,道徳性,芸術性,修道性,社交性の要素を内包し,相互に関連しつつ総合性を形成していると述べている。本授業では,茶道文化がもつ総合性を「道(心)・学(茶道学)・実(実を通しての働き)」の立場から探究していく。
実技は,三グループに分かれ指導。準備や片付けも含めメンバー間で協力しながら学び支え合う。また,実技の際には毎回,禅語や花,菓子の銘などの説明を行う。  

教材
参考書:監修:千宗室,千玄室 編集著作者:学校茶道教本編集委員会 『裏千家茶道』第4版,制作発行:今日庵,2011年
毎回,講義資料は配布。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
・講義や実技を通じて,おもいやりの心や感謝する心,季節の変化を意識し,普段の日常生活の中にどう結びつけるか考察する。またそこから発展して興味のあることを調べ,レポートの提出をする。(20時間)
・実技は,基本所作,点前の反復練習を行った上で出席すること。(30時間)
・実際に計画を立てて家族や友人に茶をもてなし,準備から片付けまでを体験し,主客の交流を通しておもてなしの心について学びレポートにまとめる。(10時間)  

成績評価の方法
レポート2回(50点・%) リアクションペーパー(30点・%) 授業態度・意欲(20点・%)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
メールアドレス:akikoiwa●jcom.zaq.ne.jp(change ● to @)

備考
実習を円滑に行うために,受講者を27名以下とします。受講者は,実習費(3,000円)帛紗挟みセット・茶筅(4000円 平成27年度実績)が必要です。実技では白靴下着用,髪の長い方はゴムでまとめて下さい。時計やアクセサリーは身につけないこと。

授業計画
第1週【講義・実技】茶道概要 茶の湯とは,ビデオ鑑賞「お茶で豊かな心を」,道を学ぶ心構え,服装,懐中物・帛紗の扱いの説明。茶室に移動して3グループに分かれグループごとに自己紹介,履物の脱ぎ方・揃え方,坐り方,真行草の挨拶の仕方,歩き方,ふすまの開け方・閉め方
第2週【実技】割稽古(1) 帛紗のつけ方,捌き方,棗・茶杓の清め方,抹茶の点て方,運びの仕方,菓子・薄茶のいただき方
第3週【実技】割稽古(2) 茶碗に茶巾・茶筅・茶杓を仕組む,茶巾を畳み,茶碗を清める,茶筅通しの仕方,点前の準備と後片付け
第4週【講義】茶道の意義 (和敬清寂,利休七則,茶事について),ビデオ鑑賞
第5週【実技】盆略点前(1)レポート提出
第6週【実技】盆略点前(2)
第7週【講義】茶の湯の歴史
第8週【講義】茶室,露地について
第9週【実技】風炉 薄茶点前割稽古 柄杓の扱い
第10週【実技】風炉 薄茶点前(1)
第11週【実技】風炉 薄茶点前(2)
第12週【講義】点前の意義, 利休百首
第13週【実技】風炉 薄茶点前(3)レポート提出
第14週【実技】風炉 薄茶点前(4)濃茶のいただき方
第15週【講義】総まとめ