科目名 生涯学習概論 
副題 楽習社会の未来デザイン 
担当者 塚原 正彦 講師             
開講期間 春学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 第2セメスター〜  コース・ナンバー INF-181-LA 

授業の到達目標
文明のまなざしからいま私たちの社会で起きている学びの革命を検証し,生涯学習をデザインし,マネジメントすることができる想像力と創造力を持ち,専門能力を使いこなすことができる資質とは何かを明らかにする。身近な地域や生活にまなざしをあて,物語ミュージアムを創造する演習を組み入れながら,未来の学芸員,司書そして楽習デザイナーに求められる生活,文化資源の発見の方法,学びのコンテンツをデザインをするためのスキルの習得を目指す。  

授業の内容
情報文明が進展し,新しい富の未来が到来し,生涯学習社会は新たな段階に突入しつつある。イギリスをはじめ先進各国では,文化施設やライブラリーが,狭義の保存,管理,研究施設から人々の学びをテーマにした楽習創造センターにうまれ変わり,地域の持つ文化遺伝子を活用したまなびのプログラムやそれを未来に継承するための人づくりが実践されはじめた。そのような動きは,企業活動,生活文化,そして遊びにまで波及している。
図書館,公民館,ミュージアム,青少年教育施設などの最先端の取り組みに加え,学ぶ人が主役となり,思いついたアイデアを次々に結びつけ,物語をつくり知を創造するコンテンツ産業,ツーリズム,幸福産業なども視野にいれ,生涯学習社会の可能性と私たち一人ひとりの生きるチカラとは何かについて考える。  

教材
教科書:塚原正彦 柳 鍾世界の図書館 夢を育む知のミュージアム一般社団法人日本地域資源研究所2016
参考文献:塚原正彦みんなのミュージアム日本地域社会研究所2016
塚原正彦ふるさと遺産日本地域社会研究所2006
教科書としては,著者が編著した「みんなのミュージアム」(日本地域資源研究所)と「世界の図書館 夢を育む知のミュージアム」を活用する。活用の方法については,授業中に指示する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
楽習施設の見学などの演習で授業をすするめるため,施設調査や地域資源調査の発注課題に取り組むことになる。(合計30時間)  

成績評価の方法
400字の「未来デザインシート」(20%),みんなのミュージアムの施設調査(50%),みんなのミュージアムのワークシート(30%)

オフィス・アワー/教員との連絡方法
メールでやりとりする。g-museum●jcontents.info(change ● to @)

備考
・みんなのミュージアムの施設調査を実施し,楽習デザインを評価薄するレポートを作成する。
・「みんなのミュージアム」「世界の図書館」を読むワークシートを完成する課題をだす。

授業計画
第1週生涯学習の理念と国づくりと地域(楽習都市の未来デザイン)
第2週歴史に学ぶ本とコレクションのチカラ(学術都市アレキサンドリアとミュージアムとライブラリーの誕生)
第3週生涯学習が地域を変え,未来をつくる(暮らしをデザインする文化起業家)
第4週まなびと交流が創造する未来産業(W.ディズニーの挑戦と楽習社会)
第5週生活に組み込まれた学びとデザイン(玩具からみた家庭のチカラ)
第6週人に優しいヒューマンライブラリー(冠岳区の図書館革命に学ぶ)
第7週デジタルコミュニケーションが学びを変える(世界一大きな本とふるさとミュージアム)
第8週楽習デザインの事例研究:ふるさとの本をつくるプロジェクト(ブータン王国の世界一大きな本)
第9週楽習デザインの事例研究:ふるさとの記憶を記録する(デジタルアーカイブの取り組み)
第10週楽習デザインの事例研究:ミュージアム国富論とイギリスの知の産業革命
第11週楽習デザインの事例研究:私設公民館の学習デザイン(愛媛県伊予市双海町の学びのデザイン)
第12週地域資源の発見と活用の基本スキルを習得する(歩く,見る,聞く)
第13週現地実習:地域資源調査と地域資源の物語化の実践してみる
第14週地域社会のための学びのライブラリーをデザインする
第15週楽習社会の未来デザインを共有し評価する
未来デザイン研究と自然に美をみいだし,ひろい心を持ち,ありのままに生きている名も知れぬ人々がうみだしている人間味あふれる物語を相互作用させながら,筆者が開発したミュージアム・メソッド(事例研究→フィールド調査→プレゼンテーション創作→展示→相互評価)を活用して,授業をすすめる。受講者には,一人ひとりの身近な生活にまなざしを向け,未来への宝物を収集し,自分の目で見て,考え,思いを世界に発信する演習に参加する。