科目名 比較文化演習IIA 
副題 西洋生まれの東洋学 
担当者 牧野 元紀 講師             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 4 
配当年次 M1〜  コース・ナンバー  

授業の到達目標
日本を含めた東洋に対して,西洋人の注ぐ視線が今日までどのような変遷を遂げてきたのか。史料に基づいて検討し議論する。西洋による研究の対象とされた「東洋」であるが,記述者である西洋人個々が属した当時の社会と思想を踏まえたうえでのアプローチが求められる。国・地域をこえての同時代的かつ複眼的視点を養いたい。  

授業の内容
本年は近代日本における東洋学の出発点となったモリソン文庫の渡来から百周年にあたる。その約2万4千点からなる貴重書の数々は日本の東洋学の殿堂たる東洋文庫が所蔵する。マルコ・ポーロの『東方見聞録』はじめ誰もが知る歴史的名著が多数含まれるが,その中から西洋人の今日に至る東洋理解に決定的役割を担った書物を順次取り上げ,受講者との部分講読をつうじて批判的検討を加えたい。モリソン文庫を空間的に内包する東洋文庫ミュージアム,および同文庫の貴重書庫を見学する機会もあわせて設け,本物を目の当たりにすることで知的感動を得られるようにしたい。  

教材
参考文献:学習院大学・永青文庫・東洋文庫東洋学の歩いた道学習院大学2013
高田時雄東洋学の系譜 欧米篇大修館書店1996
東洋文庫記録された記憶 東洋文庫の書物からひもとく世界の歴史山川出版社2015
講読に用いるテキストについては事前に指示もしくは印刷物を配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
毎回2時間前後  

成績評価の方法
毎回の事前準備と姿勢・熱意(60%)とレポート(40%)で総合評価を行う。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
メールにて以下アドレスmakino●toyo-bunko.or.jp(change ● to @)

授業計画
第1週東洋学とは何か,西洋で東洋学者がいかにして誕生したのかを概説する。
第2週東洋文庫見学をつうじて東洋学の名著と対面する。そのなかから受講生の専攻・希望に合わせて講読書を選定する。
第3週選定した名著の講読と受講生による関連テーマの発表
第4週同上
第5週
第6週
第7週
第8週
第9週
第10週
第11週
第12週
第13週
第14週
第15週総括
修士論文作成中の参加者には発表の機会を随時与える。本演習に沿った視点から史料の取り扱いや方法論など適切な助言を行い,論文の完成度を高めてもらう。