科目名 ※比較文化特殊研究(文学) 
副題 英語圏の日本古典文学研究について 
担当者 伊藤 守幸 教授             
開講期間 秋学期  単位 2 
曜日   時限 2 
配当年次 M1〜  コース・ナンバー  

授業の到達目標
『源氏物語』や『更級日記』の英訳本の読解を通じて,日本の古典文学を海外の読者に紹介することの意義や問題点について,具体的に考察し理解を深めてもらう。  

授業の内容
海外の日本文学研究,とりわけアメリカを中心とする英語圏におけるそれは,量的にも質的にも充実度を増しているが,そのような海外の研究に対する日本国内の研究者や読書人の関心は,残念ながら決して高いとは言えない。授業では,そうした偏りを是正する意味もこめて,日本古典文学に関する英語圏の論文を紹介する。この授業を通じて,日本文学や日本文化に対する国際的理解なるものが,基本的に翻訳を前提としてしか成り立たないという現実に目を向け,その意味を考えてもらう。また,アンツェン&伊藤訳“The Sarashina Diary”を用いて,『更級日記』の新旧英訳の比較を具体的に行なう。  

教材
参考文献:ソーニャ・アンツェン&伊藤守幸, The Sarashina Diary, Columbia University Press, 2014
教材は,適宜コピーして配布する。

準備学習(予習・復習)の内容又はそれに必要な時間
英語教材を多く用いるので,事前準備と事後の復習は欠かせない。4時間。  

成績評価の方法
出席状況(20%),レポート(80%)を概ねの目安とし,総合的に評価する。

オフィス・アワー/教員との連絡方法
火曜日の午後1時半〜2時半。
moriyuki.ito●gakushuin.ac.jp(change ● to @)

授業計画
第1週受講生の確認と授業計画の説明
第2週英語圏の日本文学研究の歴史を概観する
第3週英語圏における『源氏物語』受容の歴史について
第4週アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』登場の意義
第5週「世界文学」としての『源氏物語』
第6週川端康成のノーベル文学賞受賞をめぐって
第7週川端康成の受賞記念講演の英訳について
第8週新旧の英訳『更級日記』の「解説」を比較する(1)
第9週新旧の英訳『更級日記』の「解説」を比較する(2)
第10週新旧の英訳『更級日記』の「解説」を比較する(3)
第11週新旧の英訳『更級日記』の「解説」を比較する(4)
第12週新旧の英訳『更級日記』の「解説」を比較する(5)
第13週新旧の英訳『更級日記』の本文を比較する(1)
第14週新旧の英訳『更級日記』の本文を比較する(2)
第15週新旧の英訳『更級日記』の本文を比較する(3)